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“シラカバ並木”切断なぜ? 「セブンスターの木」の近く

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■“シラカバ並木”切断なぜ?

 雪の中にたたずむ北海道の観光名所“セブンスターの木”。その近くにあるシラカバ並木が姿を消しました。その訳は…。

 北海道美瑛町。雪原の丘に立ち並ぶ、38本のシラカバ並木が壮大で美しい光景を織りなします。すぐそばに立つのは「セブンスターの木」です。

 観光協会によりますと、1976年にタバコ「セブンスター」のパッケージに採用されたことから、この名が付いたそうです。

 しかし、14日まで多くの人が集まり人気の撮影スポットとなっていたシラカバ並木ですが、今はすべての木が切り倒されています。

 この景色をずっと見てきた人は…。

旭川(隣の市)の住民 「半分怒りですね。結局マナーの問題でこうなった」

 シラカバ並木を伐採した理由の一つは、観光客のマナー違反でした。

 「青い池」など美しい風景が観光客に人気の美瑛町。昨年度、人口およそ9600人の町に、その200倍を超える239万人の観光客が訪れました。

 しかし、車道に座り込んで写真を撮るなどのマナーの悪さも目立つようになってしまったのです。

 今回、伐採されたシラカバ並木の周辺では迷惑駐車などで農家の通行に支障が出るなど問題になっていました。

美瑛町農林課 平間克哉課長 「景観形成の一部でもあるが、地先の農業に影響が大きいということであれば伐採についてはやむを得ない」

 30年以上、並木を見続けてきた人は…。

30年以上並木を見続けてきた人 「誰も来ないところでしたけれど、だんだん有名になってしまって。(伐採は)寂しいかなと思っているが、農家の苦労と心配を考えると仕方ない」

 伐採の理由には並木の日陰による農作物の減収もあったといいます。

 役場の担当者は、観光だけを優先させることはできないと話します。

平間克哉課長 「農業と観光(の両立)を維持していくのは難しくなってくる。バランスを取りながら町としては進めていければ」

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