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再現「九龍城」で死闘 大ヒット香港映画 監督直撃

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 今、日本で異例のヒットをしている香港映画があります。リピーター続出の人気ぶりに急きょ、来日した監督は大人気の理由として2つの要素を挙げました。

観客 「最初観た時はもう力が入っちゃって、しばらく固まった状態で観てた」 「(Q.映画を何回観たか?)4回・3回・8回」

 香港映画「トワイライト・ウォリアーズ   決戦!九龍城砦」。1980年代の香港に密入国した主人公が逃げ込んだ「九龍城砦」で仲間と出会い、自分の居場所を守るために命を懸けて戦う物語で、香港では去年5月に公開されました。

 日本では1月17日から公開されましたが、口コミやSNSであふれるファンアートで話題となり、リピーターも続出して上映館が拡大中。

 そしておよそ1カ月で興行収入2億円を突破する大ヒットに。予想以上の大人気にソイ・チェン監督がキャストとともに緊急来日しました。

ソイ・チェン監督 「(Q.なぜ日本の観客を魅了できた?)すでに存在しない『九龍城砦』この場所、アクションの表現に漫画的な表現を加えたことだと思う」

 クセが強いキャラクターたちが次々と繰り出す目を見張る技。アクション監督は国内外で多くの作品を手掛ける谷垣健治さん、さらに音楽は川井憲次さんと、日本のソフトパワーも貢献しているといいます。

 監督のもう一つのこだわりが緻密に再現された、今はなき「九龍城砦」です。日本では「クーロン城」と呼ばれ「魔窟」と恐れられましたが、プロデューサーのジョン・チョンさんは幼少期、そこで育ったのだそう。

ソイ・チェン監督 「(セットは)単に建物を建てるのではなく、そこに暮らす人々がいることを感じさせたい。その生活の息吹を再現するのは一番難しい部分だった」

 チェン監督は、娯楽作品でもリアリティーを追求し、歴史を伝えることも意識しているといいます。

ソイ・チェン監督 「香港は常に変化が速い。本作を含めて、近年自分が香港で撮影した映画が、香港で消えていくものや景色を再現できたらいいなと思う」

 そして、全盛期から衰退していると言われる香港映画界にとって今回の日本での大ヒットは大きな意味があると捉えています。

ソイ・チェン監督 「香港映画は香港の観客だけじゃない、海外からも注目を集めている。このように次世代の映画監督に可能性を広げてあげたい」

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