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東京大空襲あす80年 新たな写真公開・経験者が当時を証言

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 10日、東京大空襲から80年を迎えるのを前に、当時の新たな写真が公開されました。

■東京大空襲あす80年 経験者が証言

 炎の壁で都民の退路をふさぎ、無差別に行われたB29による爆撃。アメリカ軍の目的は大勢の住民を殺戮(さつりく)し、“戦争継続の意思をそぐことだった”とも言われています。

 1665トンにも及ぶ焼夷(しょうい)弾が投下され、9万5000人を超える人が亡くなりました。

 被害の全容をつかむため今も調査は続いていて、今年も新たな写真が公開されました。

 墨田区の東両国で撮影された、燃える住宅を捉えたものです。

 80年前のあの日、眞野和雄さんは両親と姉、4人で墨田区の自宅にいました。

当時14歳 眞野和雄さん(94) 「焼夷弾っていうのはね、落っこちてくる時は『ゴー』っていうんだよ。途中でその音が止まるの。止まるとパカンとタガが外れて、何本か小さいのが落っこちてくる。目の前で落っこちやがってよ、前の家の親父さんがびっくりしちゃって、部屋の前に焼夷弾が落っこちて、真っ暗闇の中、明るくなっちゃって」

 淡々と語られる“リアルな戦争”。

当時14歳 眞野和雄さん 「朝になって焼け跡に行ったら、全部燃えちゃって、くすぶっているんだよな。死体が20も30も転んでいるんだよな、焼死体が。最初はびっくりしたけど、人間ってすごい。慣れるとおっかなくない、死体なんか。兵隊さんがトラックに積み重ねていた。それは見えたね、しっかりと」

 眞野さんが伝えたいのはとてもシンプルです。“戦争はしないこと”。

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