山道で出会ったキツネが車にずっと付いてきました。その訳は。
■キツネが車に“ついてくる”
それは北海道の大雪山国立公園の道でした。ハンドルを握っていた男性は、あることに気付いてブレーキ。
走ってきたのはキタキツネ。
目撃した男性 「キツネが(車)を避けると思ったが、真っすぐ来たので停車した。キツネが正面から来るのは初めてだったので、かなり驚いた」
驚きの後は困惑でした。男性がゆっくり走り出すと、キツネが付いてきます。キツネをはねないように男性はもう一度、停車。
キツネは車の周りを…。
目撃した男性 「グルグル、そうです。警戒していないというか、逃げていかないので(人間に)慣れているなと感じた」
安全を確認し、男性は再び車を発進。すると、キツネは走って追い掛けてきました。
目撃した男性 「追い掛けてくるなと思って困った。どうしようと思った。恐らく人間が前に餌(えさ)をやったと思う。たぶん餌をほしいのだと。やってはよくないなと」
雪の上を走って車を追い掛けたキツネ。一体、なぜなのでしょうか…。
旭山動物園 キタキツネ飼育担当 佐藤和加子さん 「(車に近付けば)何かもらえるかもと、そういうキツネは結構いる。人に依存して自分で狩りをすることをやめたり、車が恐怖の対象ではなくなってしまう」
車を恐れない野生のキツネ…。
旭山動物園 キタキツネ飼育担当 佐藤和加子さん 「軽い気持ちの餌やりが原因でその1頭のキツネの一生を狂わせる。(キツネは)ちゃんと付き合い方を考えないといけない動物の代表的な一つかなと思う」
他の車との接触がなかったか、男性は心配しています。
目撃した男性 「可愛いから本当に生きていればいいなと思う」