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“寒暖差”で胃腸炎急増 医師「今が流行ピーク」

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 寒い日が続き、「感染性胃腸炎」にかかる人が激増。病院は異例の事態になっています。

■5日ぶり晴天の関東

 5日ぶりの晴天となった関東。湘南の海には大勢の人の姿がありました。犬も気持ちよさそうに砂浜散歩。

 50年来のソフトボール仲間だという4人組の目当ては桜。今、鎌倉で見頃を迎えているのは玉縄桜です。

 玉縄桜は鎌倉生まれ鎌倉育ち。ソメイヨシノをベースに品種改良され、大船フラワーセンターで生まれた桜です。早咲きで、鑑賞期間が長いのが特徴。

 ただ、今年は少し様子が…。

大船フラワーセンター 榎本浩園長 「早く春来いという感じ、うちは玉縄桜が売りなので」

 寒波の影響で、満開になるまで2週間遅れたといいます。

大船フラワーセンター 榎本浩園長 「立て続けに寒波が来たことで桜の木が春を感じてくれず、今週ぐんと伸びてありがたかった」

 桜の名所が多い鎌倉。若宮大路の桜も、すでに咲き始めています。

 桜の開花予報で横浜は22日。東京は2週間後の21日となっています。

 東京も5日ぶりの晴天。

70代の人 「梅ですよね?」 「(Q.桜です)えー桜?」 「(Q.カンザクラ)だからきれいな色しているのね」

 濃いピンク色、早咲きのカンザクラはすでに満開。

■激しい“寒暖差”対策は

 7日は晴れたものの、8日はさらに気温が下がり、夜は関東の平野部で再び雪が降る可能性があります。

70代の人 「首が寒いとかぜひくから。何とか年ながら元気に頑張っています」

60代の人 「あと無理しない」

 桜色のシャツの男性は…。

60代の人 「スパッツはいたり、中に着込んだりする。重ね着で対応しています」

■“寒暖差”で胃腸炎急増

 この寒暖差で都内の病院には、体調を崩した人が次々と。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「こういう乾燥、寒波、寒暖差という3つの気象条件が我々の免疫力を大きく落としている」

 6日の診察の様子。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「全体的におなかが張っていますね。特に腸腹部が。たぶん胃腸炎の中でもウイルス性の胃腸炎の可能性が高い」

 1人…。

患者 「下痢もあって、水のような」

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「結構、ノロウイルスの可能性が高い」

 2人…。

 次々とくる胃腸炎の患者。なかには胃腸炎とインフルエンザを同時に発症しているケースも。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「嘔吐(おうと)しますか?」

母親 「高熱すぎて、おなかにものが入った時に、ちょっと食べたいと思ってゼリー飲料を飲んでも吐いちゃう」

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「きのうは過去最多で17人の感染性胃腸炎の患者さんを診察した。異例の後半にずれ込んだ形の感染性胃腸炎のピークなのかなと」

 東京都の患者数。例年は1月中にだんだん収まってくるものの、今年は3月に入っても患者が急増している状態が続いていて、ここ10年で過去最多レベルだといいます。

 ノロウイルスだけでなく、細菌性の胃腸炎も増えているということです。症状は嘔吐や吐き気、下痢や脱水、頭痛やめまいを起こすことも。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「おなかの皮も乾いている。皮膚が乾燥して、しわが寄って脱水気味。対症療法で点滴をしたほうがいい」

7歳 「ボロボロ」

母親 「何がボロボロ?」

7歳 「体」

 ただ問題は…。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「3月2日、生ベーコンを食べた。先週に牡蠣(かき)を食べた」

患者30代 「牡蠣は僕じゃなく家族が」

医師 「これは直結しないかも、他には?」

 どこから感染したのか分からないケースも…。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「3月になってからは感染経路不明の感染性胃腸炎の患者が増えている」

 寒暖差で急増、感染経路が分からない訳は…。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「ノロウイルスをはじめとして、一部は細菌性の胃腸炎も含めて、その感染源の病原体が市中、色んなところに広がっている。人から人へうつるというよりも、例えば知らず知らずのうちにドアノブ、タブレット端末や手指の接触(などで感染する場合も)」

 伊藤医師は免疫力を保つこと、トイレやドアノブ、スマートフォンなど身の回りを清潔に保つことが重要だとしています。

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