アメリカのトランプ政権による相互関税の発表を前にEU(ヨーロッパ連合)が「必要ならば強力な報復計画を実行する」と牽制(けんせい)しました。
EU フォンデアライエン委員長 「欧州は貿易から技術、市場規模に至るまで多くのカードを持つ。しかし、この強さは必要な場合には断固たる対抗措置を取る用意があることに基づいている」
EUのフォンデアライエン委員長は1日、アメリカのトランプ大統領が2日に相互関税の内容を発表するのを前に「必要ならば強力な報復計画を実行する」と牽制しました。
一方で「目標は交渉による解決だ」とも強調しています。
EUはアメリカが先月発動した鉄鋼・アルミニウム関税に対抗してアメリカ産バーボンなどへの報復関税を当初4月1日から開始すると発表していましたが、その後、4月中旬に延期していました。
アメリカは今月3日には輸入車への関税を発動する予定で、交渉が決裂すれば報復関税の連鎖に発展する恐れもあります。