香川県庁では、異色の「二刀流」職員が採用されました。全日空の現役の客室乗務員で、「兼業」として県の情報発信などにあたります。
香川県の会計年度任用職員として政策課に配属されたのは、全日空のキャビンアテンダント、吉馴春香さん(27)です。
全日空は、コロナ禍を機に社員の地方移住と兼業による地域貢献を進めていて、吉馴さんは「地元・香川に恩返ししたい」と、坂出市の実家にUターンしました。
主にニューヨークやハワイなど国際線のフライト業務を続けながら、パートタイムで月に6日から7日、県庁に勤務します。
池田知事は、「世界中の都市を見てきた経験から、香川県の観光で改善できることも提案してほしい」と激励しました。
吉馴さんは大阪・関西万博の出展などで県の情報発信や国際交流の業務にあたります。
(客室乗務員と香川県職員を兼業/吉馴春香さん)
「万博についても、香川県の魅力というのを国内だけでなく外国人のお客さまにも魅力を発信していくという役割を担っておりますので、日本語、英語、また他の言語も活用しながら発信していきたいなと思っております」
全日空では4月1日現在、25人が全国の自治体や企業で兼業し、香川県では吉馴さんのほかに3人が三豊市役所や小豆島のホテルなどで働きます。