1963年に女子高校生が殺害された「狭山事件」で無期懲役が確定した石川一雄さんの妻が4回目の再審請求を行いました。石川さんが先月に亡くなったことで審理が終了していました。
石川さんは1963年、埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された事件で強盗殺人などの罪に問われ、無期懲役が確定し、32年間の服役後、仮釈放されました。
石川さんは冤罪を訴え、2006年に3回目の再審請求を行い、東京高裁で審理されていましたが、先月に86歳で亡くなったことで審理は終了しました。
石川さんの妻・早智子さんと弁護団は今月8日に都内で会見し、早智子さんを請求人として4回目の再審請求をしたことを明らかにしました。
早智子さんは「何としても夫の無念を晴らしたい。亡くなった今も掛かっている『見えない手錠』を外したい」と訴えました。