158の国と地域が参加する大阪・関西万博。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。天皇皇后両陛下や石破総理、参加国の代表らが出席して開会式が行われました。
ついに始まった大阪・関西万博の開会式。万博は今月13日の開幕から10月13日までの184日間開催され、158の国と地域、7つの国際機関が参加します。
開会式に出席された天皇陛下がお言葉を述べられました。
天皇陛下 「『大阪・関西万博』を契機として、世界の人々が自分自身だけでなく、周りの人々の『いのち』や自然界の中で生かされている様々な『いのち』も尊重して、持続する未来を共に創り上げていくことを希望します」
万博の舞台は大阪市の人工島「夢洲」です。1周2キロの巨大な大屋根リングの内側には、個性豊かなデザインの海外パビリオンが立ち並んでいます。
ただ、開幕が13日に迫っているにもかかわらず、連日工事が進められているインドのパビリオンですが、開会式当日の朝になってもまだ完成していません。
入場者の手荷物検査など警備の準備が進むなか、前売り券の販売が伸び悩んでいる問題も。販売されたのは9日時点で900万枚ほどで、目標としている1400万枚の6割ほどにとどまっています。13日から購入可能な一日券は7500円です。
東京在住の人(70代) 「万博の切符も高いし、新幹線も宿も別。日帰りも厳しい。1970年の大阪万博知っています?あの時、私コンパニオンをしていた。あのころは日本も高度経済成長が始まったばかりだった」
旅行情報サイトの調査では、万博に行くつもりと答えた人が関西在住者は53%と半数で、関東在住者は16%のみ。東西で関心度は大きく差が開いています。
大阪在住の人(40代) 「行きたいが、(妻が)一緒に行ってくれない」 「家族もそこまで盛り上がっていなくて、周りもそこまで盛り上がっていない。大阪では」
政府や大阪市などは、引き続き機運の醸成を図るとしています。