フジ・メディアHDの大株主である投資ファンドのトップが、独自の取締役候補の決議に関して委任状を集めない意向を明らかにしました。
ダルトン・インベストメンツ 最高投資責任者 ローゼンワルド氏 「(フジテレビ)清水社長は私の向かい側に座り『どの候補も受け入れられない』と言った。この1週間で最も悲しい会議だった」
アメリカの投資ファンド、ダルトン・インベストメンツのトップ、ローゼンワルド氏。
21日、フジテレビの清水社長らと面会し、独自に選んだ12人の取締役候補を受け入れるよう求めましたが、明確に拒否されたといいます。
6月の株主総会に向けて委任状争奪戦=いわゆる「プロキシーファイト」へ発展していくのではと注目が高まっていますが…。
ローゼンワルド氏 「これは選挙と同じだ。ベストの候補者を選ぶ。君たちが投票するんだ」
あくまで株主が、自分の意志で判断すべきで、事前に委任状を集める意思がないことを明らかにしました。
また、取締役候補に推す一人、SBIホールディングスの北尾会長(74)と会食したことも明らかにしました。
北尾氏が高齢だという批判に対しては。
ローゼンワルド氏 「(著名投資家の)ウォーレンバフェット氏は今年94歳で引退する。(それに比べれば)北尾さんはベビーだ。彼と食事をすれば彼が信じられないほどエネルギッシュなのが分かるだろう」
10年先もフジの株主でいたいと話すローゼンワルド氏。
6月25日に開かれる株主総会に向け、話を聞く意志のあるすべての株主に自分たちの計画を説明していきたいとしています。