フジテレビの親会社が新たな取締役候補を発表。「物言う株主」の提案を受け入れませんでした。
フジテレビ 清水賢治社長(64) 「本日はお忙しいなかお集まりいただきありがとうございます。きょう、フジ・メディア・ホールディングスとフジテレビの取締役会が開催され、決算や今後の経営方針となる改革アクションプラン、その遂行のための新体制、そして株主提案に対する取締役会意見などが議論のうえ決議されました」
フジテレビの親会社「フジ・メディア・ホールディングス」は16日、取締役会を開きました。注目されてきたのは役員人事です。
なぜなら大株主「ダルトン・インベストメンツ」から先月、12人の社外取締役候補の提案を突き付けられていたからです。
そのうち1人が…。
SBIホールディングス 北尾吉孝社長(74) 「天はそれだけじゃなしに、放送業界を改革せえ、という使命を僕に与えたんだろうと」
SBIホールディングスの北尾社長です。
社外取締役を務める文化放送 齋藤清人社長 「ダルトン社からご提案された人も含めて、フジテレビ及びフジ・メディアホールディングスの経営に資する人が新しくなっていただければと思っている」
一方、提案を受けたフジ・メディア・ホールディングス。先月の末、会長に就任予定だった金光修社長や留任する予定だった社外取締役3人の退任を発表しました。
そして16日、新たな取締役候補を発表しました。
元ファミリーマートの社長・澤田貴司氏(67)ら4人です。
SBIホールディングスの北尾社長は入っておらず、いずれもダルトン側が要求した候補ではありませんでした。
また、決算も併せて発表されましたが、2025年3月期連結決算は純損益が201億円の赤字。1997年の上場以来、赤字は初めてです。
フジテレビ 清水賢治社長 「(役員人事について)当社が目指す経営体制は旧取締役数をコンパクトに、透明性・客観性を高めるために独立社外を過半数以上に。多様性を図る観点から女性を3割以上、平均年齢を大幅に引き下げ、などがポイントとなります」