日本政府は、中国向けの水産物の輸出再開を巡り中国と合意したと発表しました。なぜ今、輸出再開の見通しとなったのでしょうか。
(政治部・千々岩森生記者報告) 2年近くも続いてきた措置が、撤廃に向かう背景には、中国が日本との関係を改善するためには、水産物の問題が重荷になりつつあったという事情がありました。
林官房長官 「手続きが完了され次第、日本産水産物の対中輸出が再開されることとなります。一つの大きな節目と受け止めております」
中国には、アメリカとの長期的な対立をにらんで、日本を少しでも引き寄せたい思惑があります。
総理側近は「中国の経済悪化が大きな要素だ」と、日本から投資を呼び込みたい中国側の狙いを説明します。
中国は、年に1度の「日中韓首脳会談」を、来月、6月にも開催したいと日本側に打診しています。
その前に、日本が求める水産物の輸出再開に道筋をつけた形ですが、和牛の輸出禁止など課題はまだ多く残っていて今後も日中間の交渉が続くことになります。