石破総理大臣は、G7=主要7カ国の首脳会議に出席するため15日夜、カナダへ出発します。アメリカのトランプ大統領との首脳会談も予定され、関税を巡って合意が実現するかが焦点です。
石破総理は、このあと出発までに外務省幹部らを呼んでトランプ大統領との直接交渉に向けた詰めの準備を行います。
G7サミットは、カナダで16日から開かれます。
政府関係者によりますと、トランプ大統領は、冒頭の「経済」を巡る討論のリード役を務めるということで、関税を巡って首脳間の激しいやりとりも予想されます。
石破総理は、レアアースの輸出規制など経済的威圧を強める中国や、暗号資産をサイバー攻撃で盗難して弾道ミサイル開発を続ける北朝鮮について対応策を提起する考えです。
今回、ロシアも含むG8の時期を除くと、50年目に初めてG7首脳声明の発出を見送りますが、外務省幹部は「トランプ大統領を引きとめ、結束を維持することが最も重要だ」と話します。
焦点の日米首脳会談は日本時間17日午前にも開かれる見通しです。
立て続けの閣僚協議で、「交渉はかなり進展している」ということですが、「すべてはトランプ大統領次第」という状況で合意はまだ見通せない状況です。