各地で猛暑日となった3連休最終日。東京ではこれまでに44人が熱中症の疑いで搬送されています。
■伝統より命!祭りも涼シフトへ
プールも、海も、多くの人々でにぎわう3連休最終日「海の日」。猛暑日が続出した列島、水辺は“涼”を求める人でにぎわいます。
海水浴客 「本人すごく楽しんでくれて、帰ろうと言っても帰らないので困っているところです」
色鮮やかな衣装で踊る、よさこい祭り。各地で行われるよさこい祭りに先駆け、東京・練馬で行われました。
参加者 「最高ですね。気持ちいいです」
来場者 「よさこいが大好きで今年初めて光が丘に来た」
ただ、21日の練馬は今年一の暑さに。熱中症警戒アラートも発表され、年々暑くなるなか、念を入れての開催です。
よさこい光が丘 本橋誠司理事長 「昨年と比べても全く違う(暑さ)になっているので、暑さ対策をしっかり呼び掛けていきたい」
鉄板の熱さがつらい屋台ですが、冷たい風が送られるクーラーを設置しました。
イカ焼き店 「これ(クーラー)があるのでちょっと涼しい」
訪れた人も最新のグッズで暑さ対策です。
「ネックリングと扇風機と、風が出るベビーカーの扇風機」
“関東一の祇園”と称される「熊谷うちわ祭」。豪華絢爛(けんらん)な山車(だし)がお囃子(はやし)にのり、熊谷の町を練り歩きます。ただ、ここは暑さの町・熊谷。江戸時代から続くうちわ祭りも、扇風機が欠かせません。街を練り歩くだけに、麦茶やアイスで水分補給です。
そしてもう一つ、今年から変えたものも。例年、日中に行われていた巡行祭。12基の山車や屋台が並ぶ、祭りの見所の一つですが。
熊谷うちわ祭 第弐本町区 副大総代 折原芳郎さん 「どうしても昼間の時間帯、熊谷は大変暑くなる。熱中症対策も考えて、今年から夕方の時間からの開始にした」
今年から気温が高い日中を避け、夕方開催に変更しました。
折原さん 「(夕方は)ものすごくきれいなので来場者に一番きれいな形で祭りを楽しんでいただきたい」
■3連休を猛暑が襲う
伝統ある祭りも変えざるを得ないほど、暑さは危険な状況です。
熊谷にある病院。熱中症で搬送されたのは女子高校生。朝から屋内で運動していたところ、体が動かなくなり意識がなくなったそうです。
通常15人ほどいる医師。21日は祝日のため1人で対応します。
埼玉慈恵病院 藤永剛副院長 「体の冷却と点滴。点滴も全開で落として、30分くらいで目を覚まして反応が出るようになって、今ようやく回復中」