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米ウ会談 欧州首脳も同席へ 米ロ会談でプーチン氏“厚遇”にウクライナ市民は怒り

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日本時間の16日早朝に行われた米ロ首脳会談。プーチン氏が和平合意の条件として、ウクライナ東部の2州の明け渡しを求めていたことが、新たに報じられました。この先の注目は18日月曜日にアメリカで行われる、ゼレンスキー氏とトランプ氏の会談ですが、この会談に、フランス・マクロン大統領、イギリス・スターマー首相など、ヨーロッパの首脳が同席することが新たに分かりました。 ■「ウクライナの東部2州割譲」プーチン氏が要求 ゼレンスキー大統領との会談を月曜日に控え、趣味のゴルフに出発したトランプ大統領。 前日にプーチン大統領をアラスカに招いて行われた、首脳会談の詳細が分かってきました。 (CNN)「プーチン氏はウクライナ東部のドンバス地方を欲しがっていて、その見返りに他の地方の前線を凍結する用意があるとしています」 ニューヨーク・タイムズによれば、首脳会談でプーチン氏は、ウクライナが東部ドンバス地方をロシアに割譲する見返りに、今後ウクライナを攻撃しないと書面で約束する提案をしたということです。 ウクライナ東部、ドンバス地方にあるルハンスク州とドネツク州。 アメリカの戦争研究所によれば、ロシアはルハンスク州の全域を掌握しているのに対し、ドネツク州の25%程度は制圧に至っていません。 さらに、ウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ大統領がロシアとの戦闘が終わった後のウクライナに、安全の保証を提供する用意があるとヨーロッパ各国の首脳らに伝えたと報じました。ヨーロッパ主導の平和維持部隊にアメリカ軍が支援をする可能性を示唆したということです。 ■ゼレンスキー氏・「3者会談を支持」 領土の割譲案をトランプ氏から電話で聞いたというゼレンスキー大統領は… (ゼレンスキー大統領の投稿(16日))「トランプ大統領はロシアの指導者との会談と、その主な議論のポイントについて知らせてくれました。私たちはトランプ大統領が提案するウクライナ・アメリカ・ロシアの3者会談を支持します」 アメリカのニュースサイト「アクシオス」によれば、トランプ氏は早ければ22日金曜日に3者会談を開催したいと伝えたといいます。 ■プーチン氏“厚遇”にウクライナ市民ら怒り 戦闘機が歓迎の編隊飛行を行うなど、プーチン氏を“異例の厚遇”で出迎えたトランプ氏。 ロシア大統領府によれば、帰りのプーチン大統領の専用機もアメリカ軍の戦闘機が護衛しています。 会談の様子を見たモスクワ市民は… (モスクワ市民)「これは最高指導者プーチンにとって大きな勝利だと思います。」 Q.なぜ? 「私たちはみんなテレビで見ました、赤いカーペットで迎えられているのを」 「私たちが孤立していないと示されました。制裁の導入は延期されたし、平和の希望が見えてきました」 一方、ウクライナのメディアは… 「世界の注目を集めたトランプ大統領とプーチン大統領の会談は何の合意もありませんでした。」 息子を戦場で亡くした母親は… (息子を戦場で亡くした母親)「アメリカが赤いカーペットを敷かないことを期待していました。どうしてあのような暴君、人でなしをあんなふうに迎えることができるのでしょうか。私は犠牲となった子を持つ母として、あのような苦しみ、悲しみ、絶望、涙を誰にも味わってほしくないです」 会談中もロシアによる攻撃は続いていました。前線で戦う兵士は… (自走砲小隊司令官)「どうして自分たちの領土を手放すことができるでしょうか。最後まで戦い抜かなければなりません。すでにあまりにも多くの犠牲者が出たのです。」 月曜日にはワシントンでトランプ大統領と会談し、金曜日にも「3者会談」の可能性が伝えられているゼレンスキー大統領。 (CNN)「ワシントンを訪れる予定のゼレンスキー氏は対応の見直しを迫られることになる?」 (ロシアの専門家)「ゼレンスキー氏だけでなく、ヨーロッパの首脳も対応の見直しを迫られるでしょう。プーチンの方が多くの切り札を確保しているという現実に向き合わざるを得ません。力の差が歴然としており、ウクライナはこの案を飲まざるを得ないかもしれません」 一方トランプ氏は会談のとき、メラニア夫人から預かった書簡をプーチン大統領に手渡したといいます。「子どもたちのために平和を求める」内容でした。 (メラニア夫人の手紙)「プーチン大統領、あなた1人の力で、子どもたちの明るい笑い声を取り戻すことができます。今がその時です」  8月17日『有働Times』より

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