中国が「氷のシルクロード」と命名し、開発を進める北極海航路を通った貨物船が初めてイギリスへと到着しました。
国営の新華社通信によりますと、先月23日に中国東部・浙江省寧波の港を出発した貨物船は4000個のコンテナを積み、20日かけてイギリス・フェリクストウの港に到着しました。
列車を使った場合は25日、スエズ運河を使った場合は40日かかるのに比べて日数を大幅に短縮できると説明しています。
中国は巨大経済圏構想「一帯一路」において北極海航路を「氷のシルクロード」と命名し、重要視しています。
物流コストの低下のほか、中東情勢が不安定ななかで、地政学的なリスクを回避する狙いがあるとみられます。