ODA=政府開発援助でベトナムに建てられた火力発電所が、当初の想定よりも稼働していなかったことが、会計検査院の調査で分かりました。
JICA=国際協力機構は、電力需要が増加するベトナムに火力発電所2基を建設する費用などとして、2001年から2013年にかけてODAでおよそ838億円を貸し付けました。
火力発電所の燃料には開発中のガス田のガスを使う予定でしたが、その開発が遅れてより高価な重油を使うことになりました。
このため、火力発電所の運用が電力不足の時に限られ、直近の稼働率は目標の3~4%にとどまっています。
2年後にはガスの供給が始まり、稼働率が改善する見込みだということです。
会計検査院はガスの供給や発電を開始する時期の見通しが不十分だったと指摘しています。