札幌市の国定公園で撮られた1枚の写真。真っ赤な傘に白いイボ…人間が食べると死に至る恐れもある毒キノコ「ベニテングタケ」が10本近く生えています。
ところが、この写真が撮られた翌日…。
滝野管理センター 自然環境マネージャー 今井健太さん 「やられたと思いました」
一夜にして消えた毒キノコ。現場には掘り返したり、引きちぎったような痕跡が…。
一体、誰が持ち去ったのでしょうか。
付近に設置されていたカメラが翌日捉えた犯人は、シカ。
今井健太さん 「エゾシカがパクッとキノコ(ベニテングタケ)を食べているシーンがちょうど映っていたので、恐らくこのシカが“犯人”かなと」
辺りのベニテングタケを食べ尽くしたとみられるシカ。ムシャムシャと夢中になってかぶり付いています。
今井健太さん 「おいしそうに食べているなと」
この公園では、リスが食べている姿も撮影されています。
人間が食べると死を招く恐れのある危険な毒キノコ。シカやリスは食べて大丈夫なのでしょうか。
神戸大学高等学術研究院 末次健司教授 「それなりに毒への耐性がある。動物側(リスやシカ)としても、この毒成分というのは旨味成分に近いのでおいしい」