ガザ地区の和平合意を巡り、イスラム組織ハマスは死亡した人質とされる2人の遺体を新たに返還しました。
イスラエル国防軍は18日夜、ハマスから人質とみられる2人の遺体がガザ地区で赤十字国際委員会に引き渡されたと発表しました。
まもなく、イスラエル側に返還される見通しです。
遺体が人質と確認された場合、ハマスが返還していない残る遺体は16体となる見通しです。
また、イスラエル首相府は18日、現在閉鎖状態のガザ地区南部とエジプトの国境にある「ラファ検問所」を「当面、開放しない」と発表しました。
「ハマスが人質の遺体返還及び和平合意の履行の実施に応じて、改めて検討する」としています。
これに対してハマスは「負傷者や病人の搬出を妨げ、遺体の身元確認に必要な人員や機材の入域を禁じるものだ」と非難し、「遺体の収容や引き渡しの作業を遅らせることになる」と警告しています。
一方で、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、人質の遺体の返還促進やハマスの非武装化などを議論するため、アメリカのバンス副大統領やウィトコフ中東担当特使らが19日にイスラエルを訪問する予定だと伝えています。