異例ともいえるスピード審議で、3兆円を超える補正予算案が5日夜に成立します。この巨額のお金は一体何に使われるのでしょうか。政治部記者が解説します。
■「万全の備え」3兆円使い道は?
今年度の補正予算案が成立する見通しです。
高市総理大臣 「こんなピンチに絶対に負ける日本であってはいけない。本当に今回の補正予算は、国民の皆様の暮らしですとか経済活動に支障が生じないように適切に判断をして、万全の備えを取るべく編成することに致しました」
今回の補正予算案。総額は3兆1135億円ですが、その実に97%にあたる3兆135億円が「予備費」です。
「予備費」とは、具体的な使い道を決めずに、不測の事態に備えて計上しておく費用のこと。
高市政権はその予備費を何に使おうとしているのでしょうか。
政治部 官邸サブキャップ 大石真依子 「予備費は閣議決定だけで使い道やいくら使うかを決めることができ、政府にとって柔軟に活用しやすい予算です。ただ野党からは『白紙委任だ』といった批判が出ています。今回の予備費およそ3兆円のうち2兆5000億円は、中東情勢等対応予備費です。長期化するイラン情勢を受けたガソリン補助に充てることを想定しています。政府は今、1リットルあたり170円程度に抑える補助を続けていますが、ある政権幹部は『夏の間はこの水準を維持するだろう』と話しています。今回の予備費はガソリン補助の原資として使われることが見込まれます」
■秘書の音声か?総理が説明
国会では、誹謗中傷動画の作成を巡り、高市総理への追及が激しさを増しています。
高市総理大臣 「高市事務所がそのような動画を作成したり発信したり、第三者に依頼したことはないと申し上げてきています。週刊誌の記事をもとに作成したと決めつけられることは大変心外でございます」
週刊文春が報じたのは、去年の自民党総裁選挙や今年の衆議院選挙の時に、高市総理の公設第1秘書が対立候補らの誹謗(ひぼう)中傷動画の作成と拡散を依頼していたというものです。
高市総理は「事実とは違う」と真っ向否定。動画を作成したとされる男性とは「私自身も秘書も会ったことがない」と明言しています。
これに対し週刊文春は、高市総理の秘書と動画作成者の男性のやり取りとされる音声を公開しました。
音声が秘書本人なら、面識がないという説明に矛盾が生じます。
高市総理大臣 「秘書本人かどうか、あの音声をもとに判断することは難しい。途中で登場するAIサナエという音声ですが、それは明らかに私の声でしたが私の発言や発音と違います。秘書のものとされた音声も、私と会話してる時よりもかなり高い声でハキハキとしゃべっていたので違和感がありました」
立憲民主党 岸真紀子議員 「週刊文春が捏造(ねつぞう)しているのかどうか、それとも第1秘書が事実を言っていないのか」
高市総理大臣 「しっかり音声データを聞き、そのうえで答弁しております。委員は週刊誌の記事が正しい、私の答弁は間違っている、そういう印象操作をされてますけど、大変心外です」
中道改革連合 ベテラン議員 「これはスキャンダルではない。民主主義の根幹を揺るがすことだ」
一方、高市総理側は…。
総理周辺 「冷静に。そもそも何か悪いことしたの?総理が…ということだ」
国民民主党 榛葉幹事長 「これ分からないね。総理がご説明するしかないし。もし本当だったらあってはならないですね」
事実と違うなら、なぜ週刊誌に抗議しないのかと問われた高市総理は…。
高市総理大臣 「今、私は日本国を背負って国家経営に取り組んでおります。本当にそういうことに時間を使っている時間は、暇はない。そういう思いでございます」