赤ちゃんが撫でられることで気持ちが落ち着く仕組みは、生後早い時期に母親らと触れ合った経験により発達するとみられることが東邦大学などの研究で分かりました。
東邦大学などの研究チームは2022年からおよそ3年にわたり実験をしました。
実験では、生後間もなく母親から舐められて育った子マウスの背中を撫でたところ、おとなしくなるなどの変化がありました。
一方、生後すぐに人工飼育され母親との触れ合い経験がほとんどない子マウスは、背中を撫でてもおとなしくなるなどの反応はありませんでした。
脳内の動きを調べたところ、通常の子マウスに比べ、人工飼育の子マウスは脳内の本能行動を司る部位の働きが大きく低下していることが分かりました。
このため、撫でられて落ち着く反応は生まれつき備わっているのではなく、生後早い段階での触れ合い経験により発達するとみられるということです。
研究チームは「子マウスと赤ちゃんが落ち着く反応には部分的に共通のメカニズムがあると考えられ、今後、育児や保育分野での応用や接触が苦手、不安が強い子どもの支援などにつなげていきたい」としています。