他の会社の新規路線に反対する異例のストです。岡山市の新しいバス路線の運行をめぐって、両備バスの労働組合が競合するバス路線で、23日午後、1時間のストライキを行いました。
(松木梨菜リポート) 「西大寺のバスセンターです。まもなくストライキが始まるということでたくさんの組合員の方が集まっています」
午後1時、ストライキが始まり、岡山駅前と西大寺地区を結ぶ路線でバスが1時間、運休しました。非組合員の運転手により、2本のみが運行しましたが、16本が運休、200人に影響が出ました。
(利用者はー) 「妊娠中なのでバスがすごく助かっていたのできょうは困りました。もう少し考えた方が良い気がする。ストをストよりほかの方法がある気がするけど」
スト突入と同じ時刻、両備バスの労働組合の組合員約200人は、決起集会を開き、気勢を上げました。
(両備バスの労働組合の組合員) 「国交省は違法な参入許可取り消せー!取り消せー!」
ストを行った西大寺線には、八晃運輸が運行する循環バス「めぐりん」が4月27日から運行を始めます。 これによって収益が悪化し、賃金が下がることなどを阻止しようと国に認可の取り消しを求めています。
組合では4月26日にもストを構えます。また、27日には、両備バスと岡山電気軌道がストを予定していて、バスと路面電車の全線が終日運休し、約6万人に影響が出るとみられています。
(両備バス労働組合/高木秀治 執行委員長) 「一時的には皆さまには大変ご迷惑をかけます。労働者のためにしているストということは理解していただきたい」
さらに両備バスと岡電バスは、5月5日以降に無期限で全日ストを行う方針を23日明らかにしました。