伊方原発2号機の廃炉を決めた四国電力が23日、国に対して正式に廃炉を届け出ました。
(四国電力/佐伯勇人 社長) 「誠に残念ながら2号機も廃止に至りましたが、ご理解とご協力を頂きました地域の皆様方に、改めまして深く感謝申し上げたい」
四国電力の原子力発電所では、おととし廃炉にした1号機に続いて、2号機も正式に廃炉となりました。「安全対策工事を行っても、巨額の投資を回収できる見込みが低い」と判断しました。
これにより、伊方原発の出力は、3号機1基のみの89万キロワットとなりました。
3号機はおととし再稼働しましたが、去年12月に広島高裁の仮処分の決定を受けて、運転を停止しています。
四国電力は年内をめどに、2号機の廃炉措置計画を原子力規制委員会に提出します。廃炉には約40年かかる予定で、費用は400億円の見込みです。