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「苦渋の決断…」四国電力 伊方原発2号機の廃炉を決定

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 正式に廃炉を決定しました。四国電力が27日、臨時の取締役会を開き、愛媛県の伊方原発2号機を廃炉にすることを決定しました。佐伯社長は愛媛県知事と伊方町長に2号機の廃炉を報告しました。

(記者) 「異例の早朝8時半から取締役会が開かれます。この後社長が愛媛県に報告に行くためと見られています」

 午前8時過ぎ、社外取締役が四国電力本店に集まりました。臨時に開かれた取締役会で伊方原発2号機の廃炉を決定しました。

(四国電力/佐伯勇人 社長) 「残念ながらさきほど、けさ取締役会を開催したんですけれど、その場でやむなく廃止ということを決定した次第でございます」

 取締役会の後、四国電力の佐伯勇人社長が愛媛県の中村時広知事を訪ね、廃炉を報告しました。  伊方原発2号機は出力56.6万キロワットで建設から36年が経過しています。2012年1月に定期点検のために停止し、巨額の投資で安全対策を行って再稼働するか、廃炉にするかを検討していました。

 四国電力は27日午後、経済産業省に廃炉の申請を行いました。正式な廃止日は今年5月になる見込みで、その後、約400億円、40年かけて廃炉作業を行います。

(四国電力/佐伯勇人 社長) 「やはりかなりの投資をせざるをえないということに関して、この投資回収リスクというのはかなりリスクを抱えこまざるを得ない。苦渋の判断ではありますけれど」

(愛媛県/中村時広 知事) 「廃炉という決定をみたといっても、安全対策というものが至上命題になっていきますので、それを前提にした作業を今後積み重ねていっていただきたいと思います」

 伊方原発をめぐっては1号機はすでに廃炉作業中、3号機は2016年に再稼働しましたが、去年12月に広島高裁の仮処分の決定を受けて運転を停止しています。


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