豪雨の影響でまひしていた公共交通機関で、運転の再開や代行輸送が始まりましたが、岡山は何と言っても車社会です。倉敷市真備町の被災者は、生活の「足」である車も失い、復旧作業にも影響が出ています。
(記者) 「真備町では氾濫した川から多くの水や土砂が流れ込みました。その影響で運び出せない車がこのように多く残っています」
(住民はー) 「水没して車庫から半分飛び出してます。水がひいて家に帰ってみたらああなってた。1台トラックで逃げ出たからトラックがあるから動けるけど」
倉敷市真備町有井ではほとんどの住宅が浸水し住民の多くは車を水没などで失いました。
(住民はー) 「ない方は何にもできないですよね。どこ行くにも車がないと片付けにくるのもないし」
普段から車が主な交通手段となる真備町では、車がなければ災害ごみの運搬や生活の維持もままならないのです。
JAFによりますと、今回の西日本豪雨で岡山県では7月5日から17日までの12日間に車の故障による救援要請が約2400件に上り、そのうち水没した車に関するものは900件を超えています。
普段は車で移動する人も、被災後は、自転車や徒歩で職場や家の片付けに向かう人が増えています。
(自転車で移動する人はー) 「3台あって2台水没しちゃったんで今1台しかない。父が仕事に行くのに使ってて、母も仕事に行くのに必要なので、 父が母を仕事場まで送ってから自分の仕事に行く。車の値段が中古車でも値段が上がってると聞いたんで」 「1階がもう全部浸かってしまったので、片付けに毎日毎日こうやって戻らなきゃいけない」 「車はもうぜんぶやられて今回の水害で全部やられて車もない状態」
倉敷市は避難所と真備地区の間でシャトルバスを運行していますが、自動車の貸し出しなどは検討していないということです。