西日本豪雨の影響で崩落した国の史跡・丸亀城の石垣を保護するための作業が行われています。
丸亀城は、日本一の高さとも言われる「石垣の城」として知られます。しかし7月7日、西日本豪雨の影響で城を取り囲むようにして築かれた「帯曲輪」と呼ばれる部分の石垣の一部が崩落しました。 崩れた石垣は高さ約7メートル、長さ約30メートルと広い範囲にわたっています。 そのため、7月から専門業者が崩落した場所をビニールシートで保護しました。
丸亀市は、崩れた石垣の周辺を通行止めにしていて、8月下旬ごろから、盛土の工事を計画しています。 丸亀城の帯曲輪石垣は江戸時代につくられたもので、傷みが目立っていたため市が今年度から修復作業を行う予定でした。
(丸亀市文化財保護室/東信男 室長) 「石垣の崩落は、何が一番怖いかというと雨なんですね。雨水対策ということで全面にシートを張ったり、前に大型土のうを置いたりという対策はとっていたが、今回は修理する予定でないところから崩落が始まった。こういう記録的な雨によって崩壊してしまったという残念なことになりました」