2018年に大雨や台風などの影響で大規模な崩落が起きた丸亀城の石垣の復旧工事が、1年以上遅れることが分かりました。
香川県丸亀市にある丸亀城は、2018年の西日本豪雨やその後の台風などで、城の南西部にある三の丸と帯曲輪の石垣が崩れました。
丸亀市は2023年度中の復旧を目指して工事を進めてきましたが、7月、丸亀城三の丸の南側を4メートルから5メートル掘り下げたところで不規則に積まれた石垣が見つかりました。
丸亀城は江戸時代の初め、1649年に三の丸周辺の石垣が崩れたという記録が残っています。
丸亀市は今回見つかった不規則な石垣が、当時のものか、2018年の大雨によるものかを試験掘削をするなどして調べる予定です。
復旧作業はこの調査を待たなければならず、加えてさらに大規模な修復が必要になると見込まれるため、丸亀市は工事の完了予定が1年以上遅れるとしています。
(丸亀市教委 文化財保存活用課/東信男 課長)
「今まで何とか半年遅れの工期を取り戻すということで頑張ってきたんですが、安全な石垣に復旧するためにも必要な作業になってまいりますので、その分皆様にご理解いただけたらと思います」