復興への思いを1つにしました。西日本豪雨で被災した倉敷市真備町で、火をたいてご先祖様の霊を迎え入れる「迎え火」が行われました。
(記者) 「被災者の方にも、お盆をゆっくり過ごしてもらいたいとお花が用意されており、献花台の後ろには、これから前へ1歩進んでいくために『がんばろう真備』という文字が掲げられています」
真備町のご先祖と、西日本豪雨の犠牲者への追悼しようと、倉敷市の企業やまちづくり団体からなる、真備復興「希望」プロジェクトが開いた催しです。
参加者は献花したあと、用意された紙コップのキャンドルに、復興に向けたメッセージを書いて並べました。並んだキャンドルは約300個。1つ1つに火が灯されていきます。
7月の西日本豪雨で亡くなった真備町の人は51人。悲しみを忘れず、これから復興にむけて、前を向いていこうという覚悟が込められています。
(参加した人はー) 「この火を頼りに帰ってこられる方がいて、どんな思いかなと、この町をみて。ただこの1年後、また帰ってくださるときには少しでも、復興できているようにって」
このプロジェクトの代表の平野将さんも、真備町で被災した1人です。
(真備復興「希望」プロジェクト/平野将さん) 「1歩1歩前進していく。それが復興への確実な道だと確信しております」
平野さんたちは、今後も真備町で復興に向けたイベントを開くということです。
(真備復興「希望」プロジェクト/平野将さん) 「心の復興というテーマを掲げさせていただいたんですけど、全員が団結して心がやられないように、前向きに全員で頑張っていきたいなって」
参加者はキャンドルを持ち帰り、16日の「送り火」の時に火を灯します。