西日本豪雨から550日が過ぎました。被害を受けた倉敷市真備町で被災者らが8日夜、ろうそくに火をともし犠牲者の追悼と復興を願いました。
(記者) 「参加者がキャンドルの入った紙コップを並べて文字を作っています。紙コップには復興への思いを込めたメッセージが書かれています」
8日夜、倉敷市真備支所に西日本豪雨の被災者や支援者など約50人が集まりました。地元の被災者らが立ち上げた「真備復興希望プロジェクト」が2018年8月から続けているもので、今回が16回目です。
参加者がキャンドルに灯を付けると、「がんばろう真備」の文字と550日の数字が浮かび上がりました
(被災者はー) 「なんかいっぱい参加しているんだなうれしいなと思ったり、来る道中もですけれどお家がいっぱい灯が付いていたりとかしてるのみて、戻ってきている人がいっぱいいるんだなって感じました」
倉敷市によりますと仮設住宅で生活を続ける被災者は2019年12月末現在で1800世帯と、ピーク時の2018年12月より約1500世帯減りました。
一方、仮設住宅を退去した世帯の8割を超える、1297世帯が自宅の再建を終えるなどして真備地区に戻っています。
(真備復興希望プロジェクト/平野将 代表) 「どんどん帰ってきている方の数字が毎月増えていってる。そこが復興が一歩一歩進んでいるのではないのかなというふうに私自身思っております」
また、参加者は1月17日で25年がたつ阪神・淡路大震災で被災した神戸市の追悼イベントに向けて真備の竹で作った灯籠にメッセージを書きました。
(子どもはー) 「がんばれって書きました」
復興に向け前に進む真備町。次は600日目の夜に復興の灯をキャンドルにともします。
(平野将 代表) 「ここに集って、決意して、そしてまた自分たちの場所に帰って、一生懸命生きて、そしてまた帰ってくる。そういった場所にしていきたいなと思います」