岡山県浅口市に東アジア最大級の天体望遠鏡が完成しました。平安時代に活躍した陰陽師で安倍晴明ゆかりの地にちなみ、愛称は「せいめい」です。
京都大学が浅口市の山の上で建設を進めてきた天体望遠鏡「せいめい」です
宇宙からの光を最初に受ける鏡の口径は3.8メートルで、東アジア最大級の大きさ。18枚の鏡を組み合わせて1枚の大きな鏡にする技術は日本初ということです。
京都大学は望遠鏡の愛称を一般公募し、1000通を超える中から「せいめい」を選びました。 平安時代に活躍した陰陽師で、天文博士だった安倍晴明が近くにある阿部山で、天体観測をしたとされる言い伝えにちなんだものです。
(京都大学大学院理学研究科/柴田一成 教授) 「人類だれも見たことがない爆発直後の姿をこの望遠鏡を使って初めて見える。そういうところがわくわくするところですね」
最新の技術を使って、望遠鏡全体の大幅な軽量化を実現したことで、宇宙で突然星が大爆発するような現象が起きても、すぐに望遠鏡を動かして観測態勢に入ることができるということです。