あでやかな衣裳をまとったひな人形作りが最盛期を迎えています。
岡山県高梁市本町の「日本貿易産業」では、来年春の「桃の節句」にむけて職人たちが慣れた手つきで作業を進めています。工程はすべて手作業で、顔を引き立たせる襟元には布を何枚も丁寧に重ねていきます。
そして十二単を着付けた人形に動きをもたせる工程では、専用の道具で腕を曲げたり、袖などに綿を入れて膨らみをもたせるなど人形が徐々に息づいていきます。
最近は、子どもの母親が人形を選ぶ傾向がありきれいで、かわいくコンパクトな商品に人気が集まっているそうです。日本貿易産業では約7万体を作る予定で、月明けから全国の人形店に並びます。
(日本貿易産業/飯塚貞行 社長) 「心をこめて、かわいいおひな様にしようと思ってですね、一生懸命やっております」