ささいな「不適切ケア」を放置しないことが大切です。養護施設での高齢者の虐待を防ぐための研修会が、岡山県倉敷市で開かれました。
研修に参加したのは、老人福祉施設や介護サービス事業所の管理者など約120人です。研修では、講師の吉川悠貴さんが「虐待にあたるかどうか判別し難いグレーゾーンでも、結果的に虐待につながる恐れがあるので芽を摘んでいくことが必要」と話しました。
グループワークでは、虐待の線引きについて話し合い、「利用者がどう感じるかで決まる」や「虐待は線引きできない」などの意見が出ていました。
岡山県では昨年度、施設での虐待の通報が29件あり、そのうち9件で虐待が確認され、そのすべてが暴力など身体的な虐待でした。
(参加者は―) 「他の方のお話も聞いて、しっかり自分の引き出しをたくさん増やせるような考えを持てるようにしていきたいなと思いました」