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屋島山上に複数ある廃屋 大西市長「撤去も視野に協議を」 高松市

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 高松市の大西市長は19日、屋島山上にある複数の廃屋について今後、撤去も視野に関係者と話し合いを進める考えを示しました。

(高松市/大西秀人 市長)
「特に廃屋につきまして、撤去等適切な対応が図られるよう、具体的な関係者と協議を行っていきたい」

 高松市は観光客の減少や廃屋への対応など屋島の課題を解決するため、活性化に向けた基本構想を2026年度に改正する予定です。

 協議会で、山上に点在する廃屋の撤去を高松市が積極的に行うべきだという意見が出ました。

(荻津尚輝リポート)
「ドアや窓などガラスがほとんど全部割れてしまっています。落書きも多いですね。中を見てみると、ペットボトルや缶などゴミも非常に多く散乱しています。この状況を見ていると切ないような悲しいような……ちょっと怖いような気持ちにもなります」

 屋島山上で2000年ごろまで営業していた「ホテル甚五郎」。屋島の東側の海を一望できる道沿いに建っています。破産前は民間が運営していましたが、景観や安全面に大きな影響を与えています。

 山上には他にも土産物店など複数の廃屋が残されています。協議会では、高松市による対応が必要だという意見が出ました。

 一方で、旧屋島ケーブルの山上駅は廃屋となっているものの経済産業省の「近代化産業遺産」に認定され、2013年の瀬戸内国際芸術祭では作品に活用されました。協議会では建築としての価値が高いため観光資源として活用を求める意見もありました。

 こうした意見を受け、高松市は今後、廃屋について所有者など関係者と話し合い、撤去や保存について検討を進めるということです。

(高松市/大西秀人 市長)
「莫大な費用なんかをどういうふうにして負担していくのかというのが一番大きな課題かと思っている。そういう具体的な詰めができればなと」

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