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笠岡市が市民病院の建設事業を見直し 慢性的な赤字となる見込み 岡山

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 岡山県笠岡市が建設予定の新しい市民病院についてです。現在の計画のままだと慢性的な赤字となることが分かったとして、市は事業をいったん中断し病床数などの基本計画を見直すことを明らかにしました。

(笠岡市/栗尾典子 市長)
「現在の99床規模での建設ではその後の運営が難しく、持続可能な病院経営を行うために再検討が必要であるとの判断に至りました」

 20日の会見で笠岡市の栗尾典子市長が発表しました。

 新しい病院の建設は市民病院の老朽化に伴うもので、現在の市民病院の敷地内に地上4階建て、病床数は99床のものを建設する予定でした。

 しかし、2024年度末以降、常勤医師の退職などによって経営が悪化していることや、医療経営の専門家から受けた指摘を踏まえて計画を見直すことにしたということです。

 2025年度の上半期を基準として市が新たに行ったシミュレーションでは、新病院完成後、慢性的に多額の赤字が続く見込みで、市の補てん額は年間約9億円が必要となります。

 こうしたことから市は「持続的な病院経営を行うためには、適正な病床数や規模について再検討が必要」と判断しました。

 年内に、市内の医療関係者を中心とする検討委員会を立ち上げ、新しい病院の役割や方向性などを検討したいとしています。

(笠岡市/栗尾典子 市長)
「市民病院はこれからなくてはならない笠岡の医療機関として必要であるというふうに思っておりますので、そのあたりをしっかりと検討しながら話をしていきたいと思っております」

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