香川県土庄町豊島の産廃処理事業です。現場の原状回復に向けて行っている地下水の浄化について、浜田知事は着実に進める考えを示しました。
(香川県/浜田恵造 知事) 「豊島の地下水には、化学処理による浄化事例が全国的にあまりない物質・成分も含まれていることから課題を一つ一つ解消しながら進める必要がある」
産廃の撤去が終わった現場では現在、汚染された地下水の浄化作業が進められています。国の財政支援が受けられる2022年度までに排水基準値をクリアすることを目指しています。
特に地下の深いところで高濃度の汚染が確認されたため、香川県では今年度から地盤に薬剤を注入する「化学処理」を行います。しかし5月末、「化学処理」のために現場に井戸を掘った際、事前の連絡がなかったとして豊島住民から抗議を受けました。
10日の会見で浜田知事は、「地元の関係者などの理解と協力を得ながら事業に取り組みたい」と話しました。