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高齢者の万引防止…ポイントは「声掛け」香川大学生がスーパーで考える

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 ポイントは積極的な「声掛け」です。高齢者の万引などの犯罪を防ぐために何が必要か、香川大学の学生が高松市のスーパーで探りました。

 香川大学が香川県警と連携して開講している全学共通科目「地域の防犯を考える」の一環です。学生8人が高松市のスーパーを訪れ、店で実際にあった万引被害や防犯対策を聞き取りました。

(記者) 「防犯カメラで通路は撮っていますが、このラックの前で、角に向かって斜めにしゃがみこむと、死角となり、万引のしやすい場所となります」

 死角になる場所は、店員が休憩に行くときに近くを通り、そこにいる人にあいさつをすることが万引防止につながります。

(香川大学/大久保智生 准教授) 「声掛けをして、誰か気に掛けてくれる人がいるとか声掛けをしてくれる人がいる、こうした感覚を持ってもらうことが加害者にも被害者にもならないために重要だと思ってます」

 学生たちは買い物をしている高齢者に声をかけ、荷物を持つなどの手伝いも行いました。

 香川県では去年、万引で検挙された532人のうち、65歳以上は234人で、4割以上を占めています。犯罪心理学などを専門とする香川大学教育学部の大久保准教授によると、万引を行う高齢者には、家族との連絡が疎遠など社会的に孤立している人が多いそうです。

(学生はー) 「高齢者の方、すごくおしゃべりな方が多いなと感じて、結構一人でメモを持って買い物をしている人が多かったので、そういうのを助けてもらってうれしそうだな」

(買い物客はー) 「地域の人との連携がうれしいですから、どんどん声を掛けていただきたい」

 学生たちは、店舗でのフィールドワーク結果をもとに来週の授業で防犯対策について話し合います。

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