汚れた水がもう一度きれいになって自然に帰るまでの仕組みを学んでもらおうと、香川県宇多津町の下水処理場で小学生を対象にした見学会が開かれました。
下水道の管理や研究を行う香川県下水道公社が、毎年夏休みに開いているものです。宇多津町の「大束川浄化センター」に集まった小学生と保護者合わせて39人は、下水が処理されていく流れを歩いて確認します。
「最初沈殿池」と呼ばれるほとんど処理をしていない状態の汚水が溜まっている池に近づくと、その臭いに鼻をつまむしぐさを見せる子どももいました。 そのあと、微生物によって水を浄化する「反応槽」の横を通り、最後は、害がない安全な水として瀬戸内海に放流する様子を見学しました。
会議室では、水質実験を行いました。
(記者) 「米のとぎ汁やスポーツドリンクなど、身近な5種類の液体が、純粋な水と比べて、どれだけ汚れているかを試薬を使って確認します」
試薬が入った容器に液体を入れるとその色の変化によって不純物がどれだけ含まれているかを確かめることができます。 実験の結果、5種類の中で最も多く不純物が含まれているのは、実はスポーツドリンクでした。
(参加した児童はー) 「いろんなジュースより、水道水が一番きれいなんだなってわかりました」 「汚れている水は、あんまり生物がいないと思ってたけど意外と生物がいた」
(香川県水道公社 大束川事務所/氣多拓夫 所長) 「トイレとか水道を流すときに、汚れたものを直接流さないようにしていただければと思っています」
7月29日と31日、8月2日に香川県多度津町の金倉川浄化センターでも見学会が行われます。