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「これはいかがなものか」 岡山市がバス路線再編案を提示も、運行会社などからの合意得られず

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 岡山市は、公共交通のあり方を考える協議会でバス路線の再編案を示しましたが、運行会社などからの合意は得られませんでした。

 岡山市が開いた公共交通の在り方を考える協議会には、市内のバス会社9社などが出席しました。

(岡山市/大森雅夫 市長) 「スピード感をもって公共交通網の形成計画を早く策定し…」    岡山市は将来的に市民の移動手段を確保するため、利便性の高い公共交通の整備を進めています。その中で、赤字路線が維持できないなどの課題を抱えているバス路線について岡山市は再編案を示しました。

 再編案では、重複する路線の一部廃止や便数・ダイヤを調整することで、路線によっては最大で3900万円ほど経費削減ができるとしています。削減した分で路線を新設し、郊外の利便性を向上するとしています。

(記者) 「岡山市中心部と西大寺方面を結ぶ路線では2社が運行しています。こちらの両備バスではダイヤの改正など再編案が示されましたが、めぐりんについては再編案は示されませんでした」

 八晃運輸の循環バス「めぐりん」は昨年4月、両備バスの主力路線・西大寺線と平行して走る新規路線「益野線」を開設しました。両備グループは赤字路線が維持できなくなるとして反発、国に対して認可取り消しを求めて訴訟を起こしています。

 岡山市が示した西大寺方面の再編案では、両備バスの朝のピーク時間を増便し乗車が少ない時間を減便します。また、両備バスの一部路線を岡山方面のみの運行にすることで経費削減が図れるとしています。

(両備グループ/小嶋光信 代表) 「供給過剰の地域に新規の事業社を入れておきながら、余っておりますよ、これはいかがなものかと」

(八晃運輸/成石敏昭 社長) 「例えば駅の乗り入れに関しても1歩に前に進まない、これお客様の利便性を考える1番の基本じゃないですか。まずそこのところを1歩ずつでも固めていただきたい」


 再編の方向性について合意は得られず、次回以降に持ち越しになりました。

(大森雅夫 市長) 「公共交通の計画がまとまるというめどはついていません。これから事業者間の調整を進めていきたいと思っています」

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