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バス路線の再編議論進むか 約2年4カ月ぶりの協議会で事業者同士の「協力」を了承 岡山市

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 岡山市と路線バスの事業者による、公共交通の在り方を考える協議会が、約2年4カ月ぶりに再開しました。これまで事業者同士で議論が平行線をたどっていましたが、バス路線の再編に向けて協力することになりました。

(松木梨菜リポート)
「再開となった今回の協議会、これまでとは違った雰囲気で始まりました」

 岡山電気軌道の小嶋社長と、循環バスめぐりんを運行する八晃運輸の成石社長。

 公共交通の在り方を巡り、これまで意見が対立していましたが、協議会の冒頭で握手を交わしました。

 岡山市の大森市長や路線バスの事業者9社などが参加した協議会です。

 2018年に発足し、バス路線の再編、運賃の適正化、高齢者・障害者への割引制度の3つについて話し合ってきました。

 路線の再編と運賃の適正化について、事業者同士で議論が平行線をたどっていたところ、新型コロナの感染が拡大し、2021年2月を最後に議論は中断していました。

 6月5日の協議会では、事業者同士が協力していくことなどが提案、了承されました。

(岡山電気軌道/小嶋光信 社長)
「このまま進んでいったらどうなるのか。不採算路線・赤字(路線)をやめていく以外は方法ない。競争から協調へと、エリア一括協定運行を進めていきながら」

(宇野自動車/宇野泰正 社長)
「事業者の統廃合による収益力のアップ」

(下津井電鉄/永山久人 社長)
「無駄や無理をなくすしかない。交通連合であったり共同経営であったり、もっと突き進めていくと公設民営」

(八晃運輸/成石敏昭 社長)
「事業者では各社思惑が全部違います。市が主導して会をやっていただきたいと思います」

 この他、4年前の協議会で市が提案した路線の再編案の一部について、これまで反対していた岡山電気軌道の小嶋社長が了承する意見を述べる場面もありました。

 具体的には、岡山電気軌道と中鉄バスが共同運行している国立病院線へのめぐりんの参入と、めぐりんの西大寺線の廃止についてです。

 協議会は、路線再編などを盛り込んだ地域公共交通計画を年内に策定することを目指しています。

(岡山電気軌道/小嶋光信 社長)
「一つにまとまっていこうという機運が出てきた。次の時代に向かって素晴らしい交通網というものをぜひ作ることが大事だと」

(岡山市/大森雅夫 市長)
「われわれとして積極的に対応しますが、事業者と一緒になって岡山の公共交通を考えていく」

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