通学路の安全を守ろうと、道に段差を作って車の速度を抑える実験が香川県多度津町で始まりました。
多度津町の四箇小学校前の町道に設置された「可搬型ハンプ」。通学路で車の速度を抑える対策の1つとして丸亀警察署が町に提案しました。 香川県でハンプを設置して実験を行うのは今回が初めてです。
目立つ赤色で長さ6メートル、幅4メートル、高さが10センチあります。 この装置が車の速度にどのような影響を与えるのかというと…
(記者) 「まず道路の色が違うことでスピードを意識します。そして、段差を体で感じることでスピードを落とすという2つの効果が期待されています」
この町道は幅は4メートル程度、制限速度は30キロですが、児童が通学する時間帯は通勤時間と重なってスピードを出している車も見られます。 また、歩道と反対側に校舎があるため、児童は必ず道路を渡る必要があります。
(香川県丸亀警察署/大藪敏広 地域・交通官) 「ここは通学路であって速い車もおるので、スピードを落とせるような施策はないかとご依頼を受けて、このようなことになりました」
「ハンプ」の設置で段差を前に速度を落とす車が多く見られ、効果が期待できそうです。
丸亀署と多度津町は10月31日まで通行する車の速度を測るなどして「ハンプ」の効果を調査し、本格的な導入を検討します。
(多度津町総務課/熊谷佳美 主事) 「まずは皆さんの意識、交通安全の意識を変えていただくことから始まって、それにつながるような道づくり町づくりができればと思います」