過疎や高齢化が進む地域では日用品や食料品の購入が課題となっています。「買い物難民」の高齢者をサポートしようと岡山県総社市で9日、移動販売や個別配達を周知する会が開かれました。
(記者) 「移動販売車が並んでいます。総菜やお菓子、飲み物などいろんな商品を置いていてまさに移動スーパーです」
総社市北部の水内地区です。6月末時点で約380世帯、約800人が暮らしていて高齢化率は52.17パーセント、「2人に1人」が高齢者です。
足や腰が弱ったり運転免許証を返納したりして買い物に苦労している高齢者をサポートしようと、総社市では生活支援体制整備事業を進めています。
(総社市/片岡聡一 市長) 「この地域で買い物ができなくなった方々にとってはこれは本当に生きていくすべになっていくので、これはやっぱり市として大いに進めたい」
移動スーパーの「とくし丸」と「ロンドン」、個別配達の「おかやまコープ」と「グリーンコープ生協おかやま」が地区の高齢者に品ぞろえを説明したり、買い物の相談に乗ったりしました。
(免許証を返納した住民はー) 「(買い物で)みんなに(車に)乗せてもらうわけにはいかない。たまにはいいけど。利用したい、絶対に」 「高齢者になるとなかなか出ていきにくいから助かる」
住み慣れたところでいつまでも暮らしたい。しかし過疎と高齢化で「買い物難民」は今後さらに増える見通しです。
総社市では、市内の他の地区でも移動販売などを周知する会を開く予定です。