南極に調理隊員として行っていた女性が、南極での経験を元に食品ロスについて高松市で講演しました。
講演会には、オンラインを合わせて約60人が参加しました。
講師は、南極地域観測隊に調理隊員として参加していた渡貫(わたぬき)淳子さんです。
渡貫さんは、南極では年に1回しか食料を運べないため生野菜が不足することや、ごみは全て持ち帰るためいかにごみを少なくするか工夫したことなどを話しました。
排水を汚さない調理法の例としては、うどんのだしで煮物を作り、その煮汁や具で炊き込みご飯を作ることを紹介しました。
余った天かすや天丼のつゆを活用しようとして誕生した「悪魔のおにぎり」は、コンビニエンスストアで人気の商品になりました。
(参加者は―)
「汚水の処理とか生野菜が食べられないとか、南極の生活は大変だなと思いました」
「煮物のだし汁で炊き込みご飯とか残ったものでカレーを作ってみるとかやってみようと思います」
日本で発生している食品ロスは年間約600万トンといわれていて、1人当たり1日に茶碗1杯分を廃棄していることになります。