香川労働局・丸亀労働基準監督署は20日、高松市の産廃処理業「塵芥センター」と常務を労働安全衛生法違反の疑いで高松地方検察庁に書類送検しました。
丸亀労基署によりますと、2024年10月、作業員2人が丸亀市の工場で汚泥槽の清掃作業を行いました。このうち汚泥槽の中で作業をしていた男性が硫化水素中毒で意識を失って倒れました。男性は意識を取り戻し、命に別状はないということです。
消防によりますと、当時の槽内の硫化水素濃度は30ppmで、許容濃度(10 ppm)を超えていました。
丸亀労基署では、清掃作業の前に汚泥槽内の酸素や硫化水素の濃度を確認せず、空気呼吸器など救命用具を備えていなかったとして、塵芥センターと、作業員2人の安全を管理していた常務を労働安全衛生法の疑いで書類送検しました。