医療従事者を「食」で応援します。
飲食店が作った弁当を医療機関に無料で配る事業が19日、香川県坂出市で始まりました。
(宮川周三リポート)
「たくさんのお弁当があります。中には普段はテイクアウトをしていない店のものもあるそうです。お弁当にはメッセージカードが添えられています」
お弁当は、坂出市の14の飲食店が作ったものです。4月15日に高齢者への新型コロナワクチン接種が始まる中、医療従事者を激励しようと、坂出市は市の観光協会に委託して市内57の医療機関に無料で弁当を配ることを決めました。
初日の19日は坂出市役所で出発式が行われ、地元の保育園児の前で配達担当の代表者が意気込みを語りました。
配達を担当するのは坂出商工会議所の職員らで、坂出市の7社のタクシーに乗って医療機関を回ります。弁当代やタクシー代は市が負担します。
市は、新型コロナで売り上げが減る飲食店やタクシー会社の支援にもつなげたい考えで、事業費は約500万円です。
19日は9カ所の医療機関に、335人分の弁当が配られました。
(回生病院/杵川文彦 病院長)
「いろいろと心遣いをいただきまして大変ありがたく思っています。これからも皆様の期待を裏切らないように頑張っていきたいと思っています」
(坂出市観光協会/奴賀憲次 事務局長)
「お昼においしいお弁当を食べていただいて、また昼から頑張ってもらおうかなという思いが強いですね」
この事業は4月30日まで行われ、合わせて2300人余りの医療従事者に弁当が配られます。