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〈新型コロナ〉緊急事態宣言の影響で苦境に陥る農家 キャベツは「底値」に 岡山・瀬戸内市

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 岡山県に出されている緊急事態宣言。その影響は食材を提供する農家にも出ています。

 瀬戸内市の牛窓港からフェリーで5分の前島。温暖な気候を生かした農業が盛んです。新型コロナの影響で前島の農家は今、苦境に陥っています。

(農家/太田修さん)
「5月の連休前後にお好み焼き店とかカフェに卸す予定だった畑のキャベツです。この先もうどういうふうになるか予測がつかないので、ため息しか出ないです」

 農業を営む太田修さんは7つの飲食店と取引していましたが、緊急事態宣言による休業で注文が止まりました。

 野菜の直売所にも卸していますが、観光客の数が3分の1に減った他、8玉で1200円だった価格が底値の600円になり、売り上げは例年と比べて約7割減っています。

 何カ月も前から野菜を育てる農家にとって、新型コロナの感染状況に合わせて栽培する量を調整するのは難しいといいます。例年なら今は夏に収穫するトウガンの苗を植える時期ですが、今後の見通しが立たず作業が1カ月遅れています。

(農家/太田修さん)
「今からもう覚悟しているんです。底値以下、赤字覚悟で。作らずに済むということにはならないので、とりあえずは例年通りいいものを作る、そういう腹でいます」

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