香川県は6月1日、県独自の警戒レベルを「緊急事態対策期」から一つ引き下げます。一方、飲食店への営業時間短縮要請は6月14日まで延長するなど、引き続き対策の徹底を呼び掛けています。
飲食店や街の人などそれぞれの声を聞きました。
(記者リポート)
「ここ栗林公園はあすからおよそ1カ月ぶりに開園しますが、6月20日までの間、開園は平日のみとなります」
新型コロナ感染拡大により、香川県は栗林公園など人が集まる県有施設を5月31日まで閉園しています。6月1日からは平日だけ開園し、土日は休業が続きます。
園内にある「花園亭」も5月3日以降、1カ月近く通常営業ができず弁当の販売のみとなりました。この期間は常連のお客さんの声に救われたと言います。
(花園亭/大西日登美さん)
「やはり常連のお客様に助けていただいて、『応援するよ』といってお弁当を買っていただいたり、電話で『頑張ってね』という言葉をいただいたり、そういう気持ちがすごくうれしかったです」
6月1日から平日のみの開園となることに対しては複雑な心境です。
(花園亭/大西日登美さん)
「やはり人が一番多い土日を閉められるというのは、商売的にはすごく打撃です。でも、栗林公園が開いただけ県内のお客様にでも来ていただけて、皆さんのリフレッシュの場になるだけでも一歩進んだなという」
飲食店への時短要請は6月14日まで延長されます。街ではさまざまな声が聞かれました。
(街の人は―)
「やっぱりできるとこはどんどんやらないと、感染防止というのがなかなかできない」
「みんな気を付けて食べているので、やはり過敏になりすぎてもいかがなものかなと思うんですけど」
「これはこれで致し方ないのかなあと」
時短要請は延長されたものの、営業時間はこれまでの午後8時までから午後9時までに、アルコールの提供は午後7時から午後8時までに緩和されます。
高松市の穴子専門店ではこの緩和に期待を寄せています。
(あなごの直吾美/谷本直哉さん)
「お酒の提供が7時までなので5時半から開けてたんですが、すぐですよね、7時って言ったら。お客様も仕事もそれまでに終わらない人も多かっただろうし、出る回数ってすごく減ったと思うんですよ。急に解除となっても出控えムードは変わらないと思うので、段階踏んで1時間延びたというそのやり方は良かったんじゃないかなと思う」