8日、高齢のドライバーの事故を減らそうと、香川県が高齢者を対象とした安全運転サポート事業を行いました。ポイントは「自宅周辺」です。
高松市多肥下町の集会所には77歳から85歳の5人が集まりました。
5人は高松自動車学校の指導員から、高齢ドライバーが注意すべき点などの説明を受けました。また、地域で実際に事故が起きた場所を記した「事故マップ」を使って、注意が必要な場所を確認しました。
香川県警によると、2020年度起きた高齢ドライバーによる交通事故の多くは住んでいる自治体の中で起きました。
(記者リポート)
「走り慣れた道ですと、このような細い道で標識の認識が甘くなり、事故につながるケースが多いということです」
座学講習の後は実際に、運転しながら指導を受けます。
(指導員が運転しながらアドバイスをしている様子)
「必ずここ、停止線で止まるときは先端が停止線で止まるようにしてください。どうしてもみんな、見るところまで出ようとするんですけどね」
香川県が2021年度に始めたこの事業は、高齢ドライバーに自宅周辺などよく運転する場所を見直してもらうことが主な目的です。
(坂東良信さん[80])
「自分の身近なところが、どれだけ交通事故がより発生する場所が多いかということを非常に感じました」
(藤本信子さん[85])
「常々胸に納めて運転しているつもりなんですけど、これからも気を付けて事故の無いように運転していきたいと思います」
香川県の高齢者安全運転サポート事業は65歳以上の人が対象です。警察署や役所、運転免許センターなどに置かれている申込書から申し込むことができます。