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コロナ禍の自殺を防ぐ 自殺に悩む人の周りにいるあなたに伝えたいこと

 9月10日から16日までの1週間は自殺予防週間です。2020年は、11年ぶりに自殺者の数が増えた中、自殺を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。

 悩みを抱える人たちの相談に応じる「いのちの電話」。オンラインのシンポジウムで講演する岡山市の慈圭病院の理事長・名誉院長、堀井茂男さんは日本いのちの電話連盟の理事長を務めています。

(日本いのちの電話連盟/堀井茂男 理事長)
「コロナ禍においての生活の不安や孤立、孤独感を募らせる相談者に向けてフリーダイヤルを開始しております」

 日本の自殺者数は2003年の3万4427人をピークに減少傾向でしたが、2020年は11年ぶりに増加しました。男性が減少しているのに対し、女性や若年層が増加しました。

(日本いのちの電話連盟/堀井茂男 理事長)
「慢性的な、やはりコロナ禍が問題だと思います」

 新型コロナの感染拡大で、特に非正規雇用の労働者などの経済的な苦しさや、1人で悩む、誰にも相談できない、孤立に陥る人が増えた他、著名人の自殺報道が拍車をかけたとされています。

 東京大学の仲田泰祐准教授らは、2020年3月から2021年7月末までの期間で自殺した人が、新型コロナの影響で約4200人増加したという試算を発表しています。

 コロナ禍で生活環境や人との関り方が変わる中、堀井さんは「周りの人の小さな変化に気付いてほしい」と話します。

(日本いのちの電話連盟/堀井茂男 理事長)
「周りの人がいつもと違う、何か変わったあるいは元気がない、朝刊を読まなくなった、いつもとしゃべり方が違う、というようなことがあったときに、その人に寄り添う、いわゆるゲートキーパー運動」

 自殺予防においてゲートキーパーとは、自殺の危険を示すサインに気付き、適切な対応をとる人のことです。

 堀井さんは、自殺などに悩んでいる本人が助けを求められないときは、周りの人が行動を共にすることが大切で、「いのちの電話」など悩みを吐き出す選択肢があることを一緒に考えてほしいと言います。

(日本いのちの電話連盟/堀井茂男 理事長)
「本当に困った人にいつでもどこでも相談できるような、そういう相談できる場所として『いのちの電話』はありますので、焦ったりせず慌てすぎないで、決して諦めることはない」

 「いのちの電話」は岡山、香川では24時間対応していますが、混み合うこともあります。電話での相談は都道府県などが実施している「こころの健康相談統一ダイヤル」などでも受け付けています。

 また、SNSやチャットでの相談は、NPO法人の自殺対策支援センター ライフリンクや東京メンタルヘルス・スクエアが実施している他、厚生労働省のホームページでも紹介しています。

 新型コロナの影響で、今まで通りのコミュニケーションをとるのが難しくなっています。誕生日の連絡や、何気ないSNSのメッセージでも相手の体調などが分かることがあります。コロナ禍だからこそ、小さなつながりを大切にしてください。

【いのちの電話】
フリーダイヤル 0120-783-556(午後4時~午後9時)
岡山 086-245-4343(24時間)
香川 087-833-7830(24時間)

【こころの健康相談統一ダイヤル】
0570-064-556

【よりそいホットライン】
フリーダイヤル 0120-279-338(年中無休 24時間)

【チャイルドライン】
0120-99-7777(午後4時~午後9時)

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