約4年ぶりとなる衆議院選挙が公示されました。
今回の衆院選は新型コロナ禍で行われる初めての大型国政選挙でもあります。有権者は、何を重視して投票するのか?そして、低迷が続く投票率の行方は?
有権者は何を重視?
岡山市では――
(大学生[10代])
「初めての経験なので(投票に)行ってみたい。リーダーって大事だと思うんで、意見を言える人がトップに立ってほしいと思います」
(主婦 子育て中[30代])
「声が届かない気がして(投票に)行かないです。女性が働きやすくしてほしいです。(女性が)働けば家庭も潤うというか生活水準も上がるだろうし」
(技術職[40代])
「毎回じゃないですけど今回は(投票に)行きます。ここまでの政権の人たちを見てると投票した方がいいと思ったから。与党の人たちが(政権が)変わるかもしれないな、やばいなと思ってくれたらいいなと思ってます」
高松市では――
(無職[70代])
「一番は新型コロナですかね。コロナの対応がどうであったかということと、これからのことを気にしたいですね」
(会社員[30代])
「景気対策とか生活困窮者ですかね、困っている人にどう手を差し伸べてくれるか」
(会社員[40代])
「娘を連れて(投票に)行くつもりです。やっぱりみんな気になること、給付金だと思うんです。公約通りにちゃんと支給してくれるかどうかとか」
(大学生[10代])
「周りももっと(投票に)行ったら自分も行くのになと思います。若者に関することを(公約に)あげる人がいないなというのはあるかなと思います」
「投票率」の行方は?
有権者の投票行動を研究している香川大学法学部の堤英敬教授は、投票率の鍵を握るのは「選択肢が魅力的かどうか」、そして「有権者が選挙の重要性を感じられるか」だと話します。
(香川大学法学部/堤英敬 教授)
「投票に行ったからといって特に何が変わるわけじゃないんじゃないのか、みたいな認識を持っている方が増えてしまうと投票に行く人が減ってしまうだろうと」
岡山・香川の過去6回の衆院選、小選挙区の投票率の推移は、郵政民営化が争点になった2005年、当時の民主党が「政権交代」を果たした2009年は60%台後半から70%と高くなりましたが、それ以降は低下傾向で、岡山県では4年前の前回、過去最低の50.09%でした。
そんな中、2020年から続く「新型コロナ禍」。外出自粛要請や、影響を受ける事業者への経済支援、そしてワクチン接種。「政治」が決めたことが私たちの暮らしに直接影響する場面が多くありました。
(香川大学法学部/堤英敬 教授)
「今回のコロナ禍っていうのは、政治と私たちの生活っていうのが実は密接に結びついてるんだなということを強く認識させる機会になったと思います。選挙の重要性というのが改めて認識される、そういう機会になる可能性というのは十分あると思いますね」