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選挙を通じて防災意識向上を…豪雨被災地の市民の思い【#ジブンゴト~政治に一言~】

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 衆議院選挙に向けさまざまな職業、立場の人にいま感じていることや政治に求めることなどを聞く「#ジブンゴト~政治に一言~」です。今回は、3年前の西日本豪雨で被害を受けた岡山県総社市の住民です。被災の記憶を次の世代に伝える新たな取り組みも始まっています。

 倉敷市真備町に隣接する総社市の下原地区。2018年7月の西日本豪雨では、浸水に加えアルミ工場の爆発という二重の被害を受けましたが、地区の自主防災組織のメンバーの呼び掛けで早めの避難を行い、犠牲者はゼロでした。

 西日本豪雨を機に建て直した第一公会堂では、手芸を楽しむ住民たちの姿が。新型コロナの新規感染者が減り、少しずつ住民が交流する拠点としての機能を取り戻しつつあります。その隣の第二公会堂では地区の住民らが新たな防災拠点づくりを進めています。

 川田一馬さん(73)ら自主防災組織のメンバーは西日本豪雨を受け、第二公会堂の2階に災害時に一時的に避難できる「緊急避難室」を設置しました。そして、隣の部屋では被災時の写真などを集めた「災害資料室」の整備を進めています。

(下原地区 自主防災組織/川田一馬 副本部長)
「ただ単に写真とか手記とか関係する本を保管しておくだけだと朽ち果ててしまう。楽しみながら遊びながらできたら、心に残るような、後の世代に残るような形で作り上げたい」

 岡山県立大学の協力を得ながらレイアウトや説明の仕方などを考え、西日本豪雨から4年の節目となる2022年7月の完成を目指します。

(下原地区 自主防災組織/川田一馬 副本部長)
「われわれの次の世代、代が替わっても維持・継続して有効に機能・活躍できる部屋にしたい」

 川田さんは今回の選挙を通じて被害にあった住民だけでなく、国民一人一人の防災意識が高まることを願っています。

(下原地区 自主防災組織/川田一馬 副本部長)
「災害が発生したときに犠牲者が出ないように、全員逃げおおせるために、国も災害に対する取り組みを本気でやっているんだというものを訴えていただきたい」

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